ロシアのプシキン市にあるエカテリーナ宮殿は、バロックスタイルで建てられ、1717年にピョートル大帝が彼の妻であるのちのエカテリーナ1世のために建てました。しかし、1752年、エカテリーナの娘であるエリザヴェータ女王はこの宮殿が時代遅れだと考え、取り壊して再建し、100キログラム以上の金が使用されました。それでも、エカテリーナ2世が即位した後、彼女は自分の好みに合わせて宮殿の内外と庭園を大規模に改修・拡張し、より時代に合ったスタイルを追求しました。
夏宮
夏宮（Петергоф），またはピーターホフ宮殿（Peterhof Palace）は、フィンランド湾の南岸の森林に位置し、サンクトペテルブルクから約30キロメートル離れた、歴代のロシア皇帝の郊外の邸宅です。1714年に建設が始まり、豪華で荘厳な建物であり、「ロシアのヴェルサイユ」と呼ばれています。この宮殿の建設には、当時フランスやイタリアを代表とする世界中の優れた建築家や職人が集まりました。ピョートル大帝自身も積極的に計画に参加し、いくつかの指示を行いました。
冬宮
エルミタージュ美術館に所属するサンクトペテルブルク国立冬宮(зимний дворец)は、かつてロシア皇帝の宮殿であり、十月革命後に美術館として使用されています。世界四大美術館の一つであり、パリのルーブル美術館、ロンドンの大英博物館、ニューヨークのメトロポリタン美術館と並んでいます。冬宮には、世界中の絵画、彫刻、カーペット、家具、工芸品などが収蔵されており、古代ギリシャの壺絵画、古代ローマの彫刻、西ヨーロッパの美術品などが世界中で有名です。
ピョートルパヴロフ要塞は、1703年5月27日に建設され、ちょうどサンクトペテルブルク市の創設日にあたります。最初はサンクトペテルブルクの防衛やスウェーデンの侵攻を防ぐために使用され、後に政治犯の監禁に使用されました。建物は最初は木造でしたが、ピョートル大帝が石造建築に再建するよう命じました。要塞内には、ニェーヴァ門、聖ペテロと聖パウロ大聖堂など、多くの観光スポットがあります。聖堂の金の尖塔は122.5メートルで、バルト海口のロシアの象徴です。また、要塞の墓地には、ピョートル1世からニコライ2世までのロシアのすべての支配者が埋葬されています。要塞内には、彼が市に対する愛情を示しているピョートル大帝の現代の像もあり、観光客はここで写真を撮ることができます。
1883年から1907年に建設された救世主流血大聖堂は、アレクサンドル2世を記念して建てられました。アレクサンドル2世は、ニコライ1世の長男であり、1855年のクリミア戦争後にロシア帝国が社会的危機の瀬戸際にあることを悟り、社会、政治、経済の改革を着手し、ロシアの統一を強化し、ロシアの影響力を拡大しました。しかし、1881年、人民の意志というナロードニキ派団体によってアレクサンドル2世は暗殺され、人々に愛された沙皇は不幸ながら亡くなりました。
救世主流血大聖堂には美しいモザイクと壁画があり、小柄ではありますが非常に美しいです。この教会は、大きく莫斯クワの赤の広場にある聖バシリウス教会をモチーフにしており、多数あるカラフルなドームは非常に目を引きます。また、サンクトペテルブルクの明信片にも最も一般的なデザインの1つです。この教会の隣には、ミハイロフスキー庭園への入り口があり、ロシア国立博物館の裏手に位置しています。ここからミハイロフスキー庭園に入り、北に向かって夏の庭園を訪れることができます。
